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後戻りできぬ再会

10年ぶりの再会って、そうそう日常では多くは無いが、お陰さまで現職ではそれなりにあるのが嬉しい。  しかし日常の久々の再会は懐かしさもこみ上げ嬉しい事も多いが、残念ながら小生の仕事では嬉しくない内容比率は高い。

当然、未来院期間調子が良かったから来なかったというのが多いのだが、見過ごしたくは無い確率で取り返しのつかぬ形態変性に陥っている場合も少なくないのが現実だ。  残念ながら我々の様な理学的治療の範囲を遥かに超えてしまっており、外科的治療しか残されていないのである。

以前、スポーツメーカーで仕事をしていた時、良い事、良い物、良いサービスとは分かり易く答えが出るものだった。 履いて着て軽いとか気持ち良いとか、タイムが上がるとか、何も考え無くとも素人がその商品を気に入り買ってくれる物、売れる物が全てであった。 企業としては当然である。

しかし医療の場合はそうとはいかぬ。 先日も6、7年ぶりに再来院の患者がいたが、以前効果があったであろう事が現在は出来ぬのである。 さて問題はそれを直球で本人に伝えるべきか? 伝えたところでそれを本人が良い方向で理解出来るか? そもそも理解その物が出来るかどうかである。

スタッフと色々打ち合わせを2週間かけジックリ行ったが、説明時の顔はやはり以前と同じで右から左であった。 まぁ、それが我々の仕事であるから、日々毎回アップデートを心掛け患者と向き合わねばならぬのだが。

そもそもこのようなケースの場合、幾度となく同じ説明をしたところでかなりの確率で記憶に残らず無駄に終わる。 おそらく興味の無い話しはスルーなのだろう。 時間はかかったとしても、その再発の確率は激減するのだが、整形外科学その物が自然治癒傾向が強い痛みが多い専門科目な都合、腰痛などその再発その物については重要視されないのだ。


治療やケア、再発防止を15年20年考えて来て最近少しずつ分かってきた。  全ての患者に同じパワーで取り組む事の難しさ。 知らず知らずのうちに独りよがり、自己満足な治療になってがち。 患者との方向性の違いを早期に見極め、自他共に専門性をしっかり確立させ提案する。  ひょっとしたらスタートすら出来ていないのかもしれない...

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2011年07月20日 09:21に投稿されたエントリーのページです。

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