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頭痛外来 群発性頭痛

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医師でも病院でも専門医でも無いのでそこまで大勢では無いが、毎日2~3名必ず居る頭痛を訴える患者。

『凝ってるからかしら』、「凝ってますからネェ」で頭痛を済ませているのがコレマタ怖い。 まぁそんな我々が殆どだが、診断のスキルを学ぶところが無いのだから仕方が無い。 「こんな風な頭痛は危ないぐらい知っている」という同業もいるが、それは診断では無く、素人・テレビ健康番組レベルの知識。  恐ろしい...

もの凄く一般的な疾患である頭痛。 実は正確に診断・診察するのは非常に難しい。 この数回の眼底検査でも多少ふれたが、問診や検査以前に、読んで覚えて理解した気になっているその知識そのものにも大きな誤差が含まれている。

こと一番強い痛みと言われる群発頭痛は問題。 20~30歳代の男性に多いとか、カフェルゴット、クリアミンA等の血管収縮作用薬とか、飲酒がどうとかぐらいは本でも読めば誰でも入手できる情報。 もしこれがその患者に裏目に出ていたら、これ以外に何かできる事がないか考えるのが我々の仕事。

基本、群発頭痛も片頭痛と同様に「血管性頭痛」。 脳表面の血管、その血管の拡張によって、血管周囲の神経網が伸展され、痛みを感じる。例えばストレスその他で普段から、脳表面の血管が収縮している状態だとする。 健康な人はちょっとぐらいその血管が縮んだり伸びたりしたぐらいでは頭痛は発生しない。 しかし常に縮んでいたとするとそれが通常となり、血管周囲の神経網も縮んだ状態が通常となってしまう。 そこでふと緊張がゆるみ、血管が普通の太さに戻っただけで神経網は伸展された状態になり、頭痛を感じてしまうのである。

そんな状態で常識とされる血管収縮作用薬の話しになる。 確かに飲むと頭痛は軽減されるが、当然収縮状態をスタンダードとさせてしまう。 いわずもがな悪循環である。

正しい知識は丸暗記からは生まれない。 学ぶと言うスタンスを間違えてはいないかと言う自問自答。 答えはそこから始まり、生まれるのだ。

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