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武器か、技か、それが問題だ。

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「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

有名なシェークスピアの悲劇「ハムレット」の中のハムレットの一説であるが、この原文『To be, or not to be, that is the question.』には「生きるか死ぬか...」以外にも幾つか解釈がある。

劇中、ハムレットが窮地の決断に迫られた時の言葉だか、どんな訳であれ言葉そのものの意味では無く、苦悩、葛藤するその心理描写がこの盤面で言い表されている、素晴らしいセリフなのだ。 乱暴な言い方だが、言葉の意味や翻訳そのものは問題にならないのである。

彫刻であれ絵画であれ、その意味や答えを一つに求めるのでは無く、見る者一人一人の見かたによって様々な解釈が在り、良しである。 そもそも答えを一つに求める時点で、ナンセンスな芸術的鑑賞だ。

だが近年、進んだ文明によって労せずして多くの物や情報が手に入る時代になってしまった。それによって自分で考えているつもりが、知らず知らずのうちに他人の考えの収集や模倣になってしまっている。 我々でもそうなのだが、テクニックや知識、経験と言う身に付けた武器と、どう上手に適切に使うかと言う技のバランスを大きく欠いてしまっている場面を様々なところで多く見かけるのだ。

治療、医療で重要なのは、その治療手技では無く診察であり、その診察はテクニックでは無く患者から学ぶと言う所にある。 

スポーツを例にとっても、日本でも急速にクラブチーム、地域スポーツが増え、上記と同じような現象が増大し、この2、3年訪れてくるスポーツ愛好家にも大きな変化が表れつつあるのだ。

何故か昨日多かった頭痛の患者と、近所の方で急患の不明熱。そもそも専門外であるのだが、それも適切なプライマリケアの診断しなければならない最重要項目。 自分自身ではどうする事も出来なく、歯がゆいケースの診療も日々多いが、出来る事を誠心誠意、自己満足にならぬよう戒めていかねばならぬ。

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