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年齢・性別・主訴は三種の神器

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40代女性、下肢、足関節痛を訴えてやってくる。 問診を続けてみると何となくダルイとも言う。  さてここで事前確率の高い原因、病気は何であるか?!

大抵の医師であれば容易に想像がつくが、もしこれが思い浮かばないようであれば人を診ると言う事を看板から外した方が良いであろう。 資格があろうと無かろうと、単なる揉み屋だ。

必ず第一に出てくるのが“甲状腺”である。

ダルさやむくみ、声のリズムやトーンも対象。

アキレス腱反射も診る。 ハイポかハイパーかによって反射も変わる。 弛緩相の遅延があれば間違いなく甲状腺機能はハイポであるが、そうではないケースもある。

食欲はあるが体重減少と言う病気は二つしかない事もご存知か!? 甲状腺機能亢進症、いわゆるバセドー病。 もうひとつは糖尿病だけである。 動悸は無いが汗はよくかくとか、コップを持つ時、書字の際に手が震えるとか。 意外にも人間ドックで異常の指摘が無かったりもする。 これはハイパー。

医師で無い者でも鑑別診断は出来る。 頻脈、von Graefe's signぐらいは容易に出来る筈。特にvon Graefe's sign特異度は99%と高い。 先述のアキレス腱反射、この場合は腱反射亢進(Brisk anklejerk)、いわゆる早くなるのだが、だがこの特異度は25%と低いので必ずしも出るとは限らないのだが。 甲状腺では無いが、小生も過去一度見た事があるアキレス腱反射亢進でFoot Clonosもあった。

足が痛い、動きが悪いからと言って全てを筋肉や骨だけで考えているようでは治療など出来ぬのだ。

スタッフ研修は勿論、患者への診察もまだまだアップデートしなければならない事は多いのである。 患者に限らず、診察診断に困るのであれば、即答は難しいが相談も出来る限り受けよう。

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2011年05月22日 08:16に投稿されたエントリーのページです。

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