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MRIを理解せずして信用し

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先日の中枢性疾患と全身性代謝性疾患の項で、最後に少し触れた事の続き。


手足が痺れたと言ってやって来る患者は日々多数いる。 中には事前に整形等でMRIの画像検査を済ませている患者もいる。

まぁ画像上異常も無く、現在の身体所見も減弱していれば問題は無いが、それでも症状が思わしくないと言う場合はマズイ。

そもそもその画像所見をどう捉えるか?!  脳梗塞を疑い、通常拡散強調画像(DWI)で撮影していたとする。 確かに急性期脳梗塞を見つけるには優れているが、実はその撮影した時期に問題がある。 

本人が発症したと思われる時期からどのくらい経過し、撮影に及んだかと言う事。 症状が軽ければ軽いほど重大な疾患の原因を見過ごしてしまう事がある。 

とくに発症後1週間から1ヶ月の脳梗塞の亜急性期には、梗塞巣が一時的に不明瞭になる事があるのだ。(fogging effect) よってMRI拡散強調画像での異常所見も発症後2~3週間で不明瞭になるのである。

画像診断だけに頼っていると一番見落としてしまう時期でもある。 問診と身体所見をしっかりとり、それが出来ていればMRIもFLAIRで撮影すると言う事にも結び付くであろう。

我々の所を訪れる患者の症状、今まで何件もの病院を訪れやって来る。 魔法や手品の治療など無い。 あるとすれば何かを見落とされていると言う事を、どれだけ見つけられるかに尽きる。 当然それは、押したり曲げたり理学的検査では無い。  正直、そんな先生に出会える事は非常に難しいのだろうが...

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2011年05月08日 08:20に投稿されたエントリーのページです。

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