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骨折捻挫か、感染性関節炎・蜂窩織炎

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年に数名必ずやって来る、蜂窩織炎。 しかし明らかな切創や水虫でも確認できれば話しは別だが、それらが無い場合正確に鑑別診断するのは整形外科でも難しい。

部位にかかわらず関節炎でリスクの高い順に考察していく場合、一番は五十肩。 過去死亡裁判例もあるぐらい、心疾患の放散痛もある。 安易に画像所見だけでの診断は非常にリスクが高い。

次に来るのが感染性関節炎。意外にも緊急疾患。抗菌薬の投与が遅れると関節が不可逆的に破壊され、変形後遺症を生んでしまう。 基本、そのタイムリミットは6時間。
疑わしき場合は関節穿刺だが、万が一蜂窩織炎の場合関節穿刺は禁忌。 そもそも我々では関節穿刺は出来んが。

では切創も無い場合、いったいどうやって感染性関節炎・蜂窩織炎を鑑別すればよいのだろうか?!

関節内の問題か関節外の問題かを考える。 まず可動制限をしっかり確認し、捻挫等をルールアウト。 実際多くの場合、関節腫脹の殆どが捻挫である。

そして重要なのがその腫脹。 どう腫れたのか、その経過経緯を確認する事。 関節を中心に波状的に腫れていったのか、下から上がっていくように腫れていったのか? 多くの場合、感染性ならば前者であり、蜂窩織炎であれば後者である。 そして前者であれば内科だが、後者であれば皮膚科のコンサルテーションが必要だ。 難しい場合は整形外科でも良いのだろう。

抗生剤投与以外に我々にも出来る事、しなければならない事はある。 先ず何よりも正しい鑑別が必要なのだが。

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