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2011年04月 アーカイブ

2011年04月01日

国民全員子供レベルのお勉強

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良くも悪くも今日から新年度。 ただ一つ言える事は前に進まねばならぬと言う事。


テレビでも連日、原子力発電所、放射能関係の情報ばかりが飛び込んでくる。 たしかに大変心配で重大な事ではあるが、今は自分自身の心配より被災に遭われた方の為により多くの時間、頭を使うべきではないだろうか。

しかし、特に何もせず自宅に居るような者ほどテレビにかじりつき、放射能博士でも目指しているが如く、知識情報丸暗記だ。

そもそも小生が以前から言う通り、大人が馬鹿になりつつある。 “学ぶ” と言う事を間違えている人間が多すぎる。

子供は先生からの丸暗記で良い。 しかし大人は情報を得る事を勉強だと思ってはいかんのだ。 いい歳が何歳なのかは分からんが、いい歳しても学校に行き、学び欲を満たす。

学校で学ぶ事が悪い事では無いと決めつけている以上、永遠に上塗りメッキ人間のハイ、出来上がりだ。 本人は自分自身の完成度を他人に求め、教える者はそれを生業とする。 利害関係はバッチリ一致。 コレじゃまるで現在、放射能に過敏な主婦がテレビで見聞きした事でスーパーに走るのと何ら変わりはしない。 


勉強とは、学ぶとは何であるか。 まぁ二十歳を過ぎたら自分の勉強の仕方を考えるべきであろうがそれが出来ない、今までの自分の人生を中心に自分の頭でまず考える事の出来ぬ、個の無い人間が出来上がるのだ。


小生もそうであったが、現在スタッフにも本や資料はすぐには読ませない。 先ず自分の頭で考えろと言う。 知らないから分からないと言うが、それは考えているのでは無く思い出しているだけなのだ。 

考えるとは、分からぬところからどれだけ頭を使うと言う事なのだ。

他人の受け売り知識で、全く考える事の出来ぬ、個の無い人間。 いわゆる平和ボケ、ゆとりボケなのであろう。

こんな時だからこそ、一人一人が考えた行動をとるべきであり、それらを考える最後の切迫した機会なのかもしれない。

2011年04月02日

真の整体とは電気も針もベットも使わず手だけで治す。

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真の整体をうけた事、学んだ事はあるだろうか?

小生も現在、整体・カイロプラクティック院では無いが、それでも患者・症状によっては昔ながらの整体術を用いる事が有る。

だが残念ながら現在では、その本来の整体術をうける事が出来る治療院は極僅かである。 殆どが1、2年、しかも授業で一部の手技しか学ばず、整体としてしまう。 そもそも整体術とは手技では無く、患者を全体で診る“術”なのだ。

そのホンの僅かな整体術だけで、あとはこう動け、こうフォーム改善、こことここ鍛えろなどと言う、チョイ揉み整体トレーナー院ばかりである。 まったくもって患者を“診て”はいない。

某大手企業でSEをしている男性患者が面白い事を言っていた。
「整体院をネット検索した時、妙に色々ヒットする割には内容はペラッペラ。熱心にSEO対策している時間があったらその分他の事熱心にすればいいのに。 そもそもきっと暇なんでしょうね、ソコ。」

確かにまさにその通り。

小生が昔から言う通り、お客様の声的なページ作っているところに良いところは無い。 腕のイイ奴ほど、そんなオバちゃん先生が情に訴えるような広告はせんよ、昔から。


手だけで治すのが我々の仕事。 手だけと言うのは極端だが、物や道具、他人の受け売りで治療するなと言う事。 今どきネット、ブログを本当に使いこなせる者であれば見破る事など簡単。 ブログに今日何食べたナンて記事ばかり載せてみたり、あからさまに講習会マニアで自己満足だったり。


様々な情報が錯綜し、風評被害を引き起こすなと強く叫ばれている昨今、本当に自分が得るべき必要な情報は何かを考えねばならぬのだろう。

2011年04月03日

この症状をどう読むか!?

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骨肉、腰痛関節痛なら問題無いが、“脳” 。 ココは重要。

一過性脳虚血性変化(TIA)と思われ、バイアスピリンが処方されているが、ここで更に我々が留意するべく事が他に無いかを考える。

視力一過性消失が表れ、特に疑われるべき動脈硬化も無い。アテロームと読みバイアスピリンなのか、原因不明の脳梗塞や奇異性脳塞栓でのアスピリン選択と同等と読むか。

極々時たま不整脈が有る。 リスクを重視し塞栓性(脳塞栓症)も視野に入れて考察するか。 心原性塞栓症を疑えば当然処方も変わってくる。

TIAでも2タイプ存在し、血栓性のTIAならば抗血小板薬を、心原性やcrescendo TIAでは抗凝固療法を行うことが推奨されている。 最も心配なのは初回TIAが起こってから1か月以内が最も脳梗塞が起こりやすいといわれている事なのだ。


其処で我々に何が出来るのか?!

最新の様々な検査から診断、処方が出されているのだから、それらを疑う事は無い。 ただ少しでもそれ以外に出来る事が有るのであればやらなければならない。 それが我々の仕事だ。

心臓に対しては梗塞巣の進展の可能性がなくなり神経症状が安定したのであれば、理学療法として出来る事はいくらでもある。 内頸動脈、もしくは椎骨脳底動脈系を考える

筋肉と骨格だけを治療して人を治す事が出来ると思ったら大間違い。 しかも検査で導き出すような治療を行っている者が我々には多い。 自分は違うと思っている者ほど検査で導き出していたりする。 もしも最新の医療で見落とされている事が有るとすれば、それは身体所見で見つけるしかないのだから。


2011年04月05日

腰痛・ぎっくり腰はすぐそこまで...

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阪神淡路震災後、関西の同業達は数多く訪れてくる患者の対応に追われたと言う。 それも直後では無く2週間3週間経ってからだったと言う。

気持ちがピンっと張りつめている時は気か付かぬ様々なストレスが、一気に破綻するのであろう。 混んで商売繁盛などとは決して云えぬ、それはそれは大変なものであったと伝え聞く。

ストレスと言うものは自覚が有るうちは、まだ自分でそのストレスを発散しようと行動もするもの。 しかし自分は平気、大丈夫と思っている者ほど一気に不調に取り込まれてしまうものなのだ。

以前も一度書いた事が有るが、海外で長く暮らしていたある女性が話していた事なのだが、外人は治療・ケア・運動・リラクゼーションをうまく生活に組み込んでいるのだと。 痛い時は治療が優先し、良くなったら定期的なケアの位置付けが上がる。 もの凄く元気でスポーツに積極的に取り組み、週末・ホリデーはファミリーが優先するのだと。 それらを組み合わせて生活しているのだと言っていた。

しかし日本人は全くそれが出来ない。 痛くないから病院へ足を運ばないし、運動しているからケアしないとか、食べ物に気をつけているから運動しなくても大丈夫とか。

何か一つの事にしか目がいかない、島国人間のサガなのか視野・思考が狭いのだ。


押して揉んで針打って電気かければ、患者も治療する側も治ると思っている。 視野が狭い以前の問題。 視野を変え発想を変え、自分の思考を変え、よりよい選択肢を自ら生みだして欲しい。 今やりたい、したい、欲しい事だけに目が行っていてはダメなのだ。 

そういった常日頃からの心掛けがあれば、被災していない地区に住む者の先日の大混乱など発生しない筈なのだ。

安全と健康は全てに於いて優先する。 この言葉の本当の意味を、今一度一人一人、家族全員で考えてもらいたい。

2011年04月06日

巣立つ二人へ

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未曾有の大災害と重なってしまい、新たな門出を華やかに祝ってあげる事が出来なかったウチのバイト君達二人へ。

卒業、就職おめでとう。 奇しくも苦難のスタートとなってしまったが、貴方達二人に対して私は全く不安に思ってはいません。 むしろこの時代だからこそ、貴方達のような誠実な人材が必要となる事だろう。


3年間バイトとして在籍してくれたT君、君の優しさ誠実さは私自身勉強になった。時に厳しく指導した事もあったが、貴方は優しいだけでは無くそれを乗り越える強さも持ち合わせていた。 嫌な事から逃げるのは簡単。 避けて通らず目を逸らさず、自分の意と違う事と立ち向かってこそ、人間は成長し進歩するもの。 それこそが真の体育系。 学部だけ体育学部で、嫌な事からサッサと逃げるエセ体育系が多い昨今、君のその真の強さはどんな知識や資格よりも大きな武器となる事だろう。 それを買ってくれた会社で全力を出し切って頑張ってくれ。


2年在籍したIちゃん。 副専攻で体育系を学んでいた貴方、JISSにも出入りしオリンピック関連の活動にも従事して、スポーツ系の誰もが羨むような経験も積めた大学生活。 であるにも拘らず一つの事に固執せず、今までも自分自身で考え悩み、前に進んできた貴方。 今回の就活もこのご時世、尤もベストな答えを出した。 これからの将来、貴方以上に私は全く不安に思ってはいません。 むしろ此方がお世話になる事も有るぐらいに思っています。 私に言われるまでも無く、貴方は身を持って分かっている事でしょうが、挫折と言うものは存在しない事を。 もしあるとすればそれは挫折では無く、諦めだと。 挫折とは途中の事象であり、結果や答えはまだまだ先にあるもの。 貴方には諦めない、常に前進する気持ちの大切さを誰よりも理解している事だろう。 何度も言うが、全く不安に思ってはいません。 ただ一つ言うとするならば、上手に息を抜いてください。


スポーツ、身体、健康だけでは無く、何かあったら何でもいつでも訪ねて来て欲しい。それに全力で答えていくつもりでスタッフ全員居るのだから。 時世的に本当の春は少々先になりそうだが、それを引き寄せるのはこれからは貴方達の世代。 30年、40年先の未来は貴方達が握っているのだ。 頑張れ!

2011年04月07日

勉強のできるバカ

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毎日暇ではあるが、まぁ昔から暇だから開き直っている今日この頃。 それでも毎日患者から学ぶ事は多い。

昨日の新患中のひとりの男性。(相変わらずウチは男性患者が多いのだが...)  にこやかでとても素敵なその男性、しかし症状はかなり良くない。 今現在よりも確実に近い将来取り返しのつかない状態。 だが何処へ行っても湿布程度。 

患者は誰しも不安と不満を抱えてやってくる。 それをどう伝え、自分自身の中でどう理解をするか。 不満だけを言い放っても駄目だし、提案を理解し受け入れなければ前進もしない。 ウチに辿り着く患者の多くはそれに気がつき始め、そしてその男性患者さんの言葉の一つ一つに此方側も、今我々がしなければならない事をいくつも改めて気が付かされる。  検査や文字、文章など目に見えるもの、形のあるものではない大切な事を。


もうひとつ、ある女性患者さんが理学療法・作業療法について調べていた事をつぶやいていた。 確かにそのリンク先を読むとごもっともな事が書かれているのだが、それは規則や資格的な概念の話し。 理学療法士、作業療法士はこういう資格、こういう事をするのだと、目線が全て業務目線。 そもそも自分の内面から出た方向性では無く、誰かに教えてもらった、誰かが作ったルールの上での話し。 患者にしてみれば理学だろうが作業だろうがそんな事はドーデモイイ話し。
知り合いの理学療法士で独立開業をしている者がいるが、恐らく彼らはその辺りに気が付いて独立し、自分自身の道を進んでいるのだろう。


子供時代に勉強が出来るのは別にかまわない。所詮子供だから。 駄目なのは大人になってから急に勉強に取り組み、妙な自信をつけた人間。 コレはタチが悪い。 本を読み講義に出、酷いと自分で講師などする始末。 最悪。 身の丈を分かっていない典型例。


業務や資格の為に学ぶのでは無い。 まして資格の上で業務をするのでは無い。 

患者の為に学び、治療そのものが業務なのだ。 それを理解せずして勉強もクソもあったモンじゃ無い。

どっかの誰か、他人が作った資格やルールの上で生きていく自己表現なんて真っ平ご免だ。 膝をつき合せて患者と向き合うのが我々の仕事。 そんな事を患者から気が付かせてもらえる日々に感謝。 暇だケド...

2011年04月08日

男の整体!!

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またまた怪しいタイトルで...    イヤイヤ、そっち系ネタでは無いので。 当り前か。


キッチリ数えた事は無いが、昔から圧倒的に同業他院仲間より患者男性比率が高い。 らしい。  タマに遊びに来た奴らが「男の患者が多いなぁ」が全員言うほど。
昨晩も午後四時半以降100%男祭り状態。 いやぁ~、ムサ臭い。(笑)

冗談はさておき、何故男性い比率が高いのか?! 本気で数えたら男女比半々なのだろうが、確かに多い。 だが振り返ってみればウチも開院当時1年間ぐらいは女性が多かった。 それと同時に、自分が納得できる反応を患者から得れる事も少なかった。

年寄り&部活帰り子供を毎日ダラダラ診マス院や、女性ターゲット駅前小綺麗整体カイロ風治療院なんか、ハナっから自分の人生計画にも無いし眼中無い。 そんな商売金儲け必死な接骨院や整体院が未だに多いのだが。

他人から見聞きした知識・治療をして自分だけ納得自己満足では無く、患者から返って来るものをシッカリ受け止め、それがお互い納得できるものであるのかを真剣に考えた。 

一つだけ具体例を書いてみよう。 カイロプラクティックの治療テクニックのなかにアクティベーターと言うものがある。 ある器具を使いパチパチパチと骨格矯正を最小限の力で行う、とても優しいリスクの無い治療。 一風変わったその治療に治療する側は何故か惹かれる。道具にも惹かれるのか、そもそも口開けて丸暗記でもそれなりに出来てしまう事も一要因だろう。

15、16年前に初めて習得したが、出逢った初っ端は??だったのだが勉強とは恐ろしいもの。 学び進めば進むほど迷いや疑いなど、どんどん無くなる。 良くも悪くも勉強と言うものはそういうもの。

TPOが整っていればとても良いテクニックなのだが、問題は患者の目線。 昨日も新規で訪れた患者との会話で、以前一度だけ行ったところでやられたパチパチがどうも気に入らなかったらしい。 実は年に何件も同様の意見を何人もの患者から聞く事が有る。 しかも多くの場合、患者側に全く問題は無い。昨晩の患者も小生も尊敬するほどのスポーツにとても精通するご職業の方。 良い悪いでは無く、納得できないのだ。


自分だけが納得している自己満足な治療。 コレでは社会の一線で戦っている男性の目はごまかす事は出来ぬ。 小生も未だに常に葛藤するが、患者目線の治療。 世の中に男性と女性が半々に居る以上、医療・治療として半々で当たり前だと言う事を、患者も治療する側も頭に入れて、是非良い出会いを作ってもらいたいものだ。

2011年04月09日

節電節約、違法行為に不正診療

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今回の大震災、今日本全体が一つになり皆で助け合おうと高い意識が生まれている。

節電はもちろん、様々な無駄使いやモラルを今一度見直す動きが日本全国で起きている。

少しでも入れておこうとガソリンスタンドに並び渋滞を引き起こす者や、スーパーで我先にと買いあさる者を見て多くの人間が不快感を覚えた筈である。

当然渋滞を作り買いあさる者たちは自分に都合が良い言い訳を言い、自分が悪い行動を取っている意識はまるで無い。

しかしそれらを不快に思い非難する者も、我が身を振り返るとどうであろうか?

ここで我々の仕事になるのだが、当院も適応する保険診療。対象は急性疾患のみで期間は常識的に3か月。6ヶ月以上は在り得ない。 当然世の中にそんなに多くの転んだぶつけたピキッとやってしまったと言う年寄りが多くいるだろうか?! しかも馴染みでずっと通っているのよって、完璧不正診療。

当然ウチでは100%在り得ない。 ココまでは急性で適応だが、ココからはこの治療でこう診なきゃ駄目だとキッパリ言う。 不正に来させ、小銭稼ぐ者も悪だがダラダラ行く患者も悪。 真面目に治療し、真剣に自分の身体と向き合う人間に対し、此れほど不誠実な者は居ない。 その保険分を誰が負担していると言うのか!? 当人が100%負担しているのでは無い。多くは他の人間が負担しているのだ。 胸を張ってモラルや当然だと説くならば、100%自己負担してからにしろと言いたい。


健康と安全は何よりも優先する。 それらを水際で防ぐ医療での不正は何にもまして悪である。 募金をし、買占めを非難する以前に、自分のモラル・常識の無さに気が付き、自分だけ得をして良い思いをしようなどと言う人間が、一人でも世の中から居なくなる事を願う。

2011年04月10日

整体院として独立開業とその後

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先ず直球で言おう。 “整体院は終わった”と。

整体院でも接骨院でも同じだが、患者側から見た位置付けは同じ。 安く、手軽に、“揉んでくれる” に成り下がってしまっているのだ。

10年ぐらい前であれば、チョイ揉みプラス、ボキバキッで患者は満足したが、今はそうはいかぬ。 患者側も学習をするのだ。 だから質の低いところほど、オバちゃんと部活帰りのガキだけで賑わっているのだ。

まぁそんな顧客層に満足している輩に何を言っても無駄であるが、本当に困り頼ってやってくる患者を少しでも治したいと考えるのであれば、大幅に意識を変えねばならぬ。


今からかれこれ7、8年前になるが、ある患者の意見が現在の小生に大きく影響を与えた。 患者が今まで困って来た本当の理由は何であるのかを。

痛い悪い治したいは当然だが、その裏にある心理を考えさせられた。


ただ商場、自分の生業としてだけで医療の道を選んだ者かどうか? 患者は見極め、見切って来る。 当院も方向性を変え3年経ち、少しづつ形になり始めた。


その先にあるもの。  目先の金では無い事だけは確かだ。

2011年04月12日

気が合わないでは無く、合わせられない。

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相性とは何だろう? 

『相性があるからネェ~、私は合わないわ。』とオバちゃんはよく言うが、判断価値基準があまりにも低い。 コレは低年齢若年層の人間関係・恋愛も同じ。

ゼロでは無いが、男にこの発想思考はあまり無い。 喧嘩をし絆が深くなったり良くする。 喧嘩するほど仲が良いと他人に言われる夫婦ほど、お互いを理解しあっていたりする。

自分の欲や利益だけを欲し、それにそぐわないケースを相性という言葉で片づける。 私はこういう性格だからと言い放ち、歩み寄る事を避ければ一生前進する事は無い。 そればかりか本人は気が付かぬが、周りの多くの人間がそのフォーローを行い、周りの人間の前進までをも阻害してしまう。 前進では無く、後退衰退の連鎖である。

患者、消費者と言うのは得てしてわがままなもの。 それらを受け止めるのか、受け流すのか。

治療する側までも相性だからと思っていたらどうなるか? 患者の立場で考えてみてくれ。 そういうのを受け流すと言い、当然治癒・前進はあり得ない。 他の多くの人間関係もそうである。 お互いが大雑把な歩幅で付き合っている事を理解し合っているとは言わない。 たまたま問題が表面へ出無いだけ。 少なくともどちらか一方でも前進への歩みを止めなければ可能性は存在する。

自分はこうしたい、こう生きて行くんだと身勝手な思考行動が、このご時世の混乱を助長してしまうのだ。 一人一人が正しく強く生きて行かねば、この未曽有の危機を乗り越える事は出来ぬのだと自覚したいものだ。

2011年04月13日

医師になんてならなくて...

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一昨日、人生の中で最も心の底から尊敬し、敬愛していた医師であるK先生が急逝されました。 まだまだこれからという50代の若さで。

僕はまだ1%も先生から学んではいません。 そしてまた、お世話になった分の1%も返してはいません。 

誰よりも真剣に患者と向き合い、時に厳しく、そして優しく診察する姿は永遠の目標です。 しかも永遠に手の届かない目標になってしまいました。

きっとどの医師の方もそうなのでしょうが、自分の身と心を削って他人への健康・人生へ全力で力を注ぎこむ。 それがお仕事なのでしょう。

そして多くの苦労と悲しみを乗り越えて、患者と共に前進するお仕事。 受け身なアップデートでは患者の悲しみ、苦しさを受け止める事は決して出来ぬのだと。

僕には医師の方の様に、人の死や悲しみを受け止める心の強さも資格も持ち合わせていないのだと改めて感じます。

なりたくても医師になる頭も持ち合わせてはいませんが、それらを乗り越えて患者と日々向き合っている医師の方々に尊敬と感謝をします。

世の中でもっとも尊い人命と言う最前線の現場で働かれている皆様、安易に我々などが到達できないご職業に尊敬をはらうとともに、くれぐれもご自愛ください。 そして永眠されましたK先生のご冥福をお祈りいたします。


麻生スポーツ理学センター
施設長  大友 邦男

2011年04月14日

自信満々スポーツ精通動作改善

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はぁ~、やっぱりデスね、アナタもですか。

最近やって来た腰も鼠径部もの男性患者さん。動きの不具合、原因をどう考えてもただ一つ。

頭デッカチな知識での指導と治療。 誰かでしょう? 誰でしょう??

まず真っ先に直球で言えばボンボン。 海外行きーの、学校幾つも行きーの、資格肩書きに陶酔しーの坊っちゃんトレーナー先生。 最近多いネ、そういう30代、40代先生。 まぁ小生もまだ40代だが。

あ゛~やっちゃった! HPコソ見したら、やっぱり患者さんの声コンなの来てます一覧。 深夜の通販番組じゃネ~って。  全員治して当り前な仕事なんだからいちいち書くなって、昔から諸先輩からの決まり事。 


その昔、健康運動○○指導者の講師の仕事ちょこっと引き受けた事がある。 その時、他の講師の大先生達と飯を食いながら、本当に役にたつ資格、知識とは何かを話した。 

等身大で戦えない、自分に自信が無い奴ほど資格や勉強、要は自分以外の何かに頼って生きて行くのだ。自分で自分の進むべき道が見えていたら、勉強や資格はただ一つで良いものだと。


押して揉んで電気で治したその次に動作改善指導。 最近多いんですよ、その手を熱心に頑張って取り組む若い先生。 良い事です良い事です、昔に比べたらとっても良い事です。 しかし、期間設定のなされていない単なる訓練に終わって、数カ月経って結果で無いから方針変えたりがチラホラ見受けられる。 もっとも指導する側は見えていると言いきるが。 指導している自分に陶酔しているパターン。

動作改善に関してはアメリカとヨーロッパではその考え方に大きな隔たりがある。それに気付くか気が付かぬかは、どれだけ患者と自分自身で向き合えるかで決まる。


訓練してれば筋肉も神経もそのうち慣れる的な指導。 それ以外、その先にある大切なもの。 改めて諸先輩の言葉を思い出す。

2011年04月15日

跛行は脊柱管狭窄か?!

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歩くと腰が足が痛いとう患者は非常に多い。

最低限の解剖学、腰痛に関しての知識がある者は真っ先に脊柱管狭窄を思い浮かべる。
確かに間違いでは無いが、そこから脊柱管かどうか落とし込もうとしてしまうと誤診が生まれる。

先ず下肢の放散痛に絞って考察する。 下肢の放散痛が立っただけで生じるのか、はたまた歩行で生じるのか? 非常にシンプルであるが、ある整形外科医の研修で改めて学ぶ程重要なポイントなのだ。

前者の場合は脊柱管狭窄であり、下肢近位で痛み、遠位で痺れが主体。 それに対して後者は血管の閉塞である。この場合は下肢遠位の歩行時痛を生じる。

そう、血管血行障害を疑うのである。 しかもむやみやたらな検査では無く身体所見、全身をくまなく診察することが大切なのである。

何よりもまず患者の訴えに耳を貸す。そして膝を付け合わせて診る。 簡単な事だがそれらを疎かにしている者が多い。 今日は是以上、嫌みな事を書くのは止めとしておこう。

2011年04月16日

フルマラソン、ウルトラマラソン参加者サポート

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フルマラソン、ウルトラマラソン、またはトライアスロン参加されている、もしくは参加してみたいと言う方へのサポートを始めます。

まず第一弾はメーカーさんのご厚意も有り、

アメリカで誕生した、ランニング、トライアスロン、トレイルランニングをされる方に向けて開発された世界NO,1の水分補給(給水)ベルトのブランド “Fuel Belt” をモニターサポート致します。

Fuel Belt社は現在米国の給水ボトル分野ではトライアスロン市場の98%、ランニング市場の85%のシェアを有している紛れも無い世界トップブランド。 使ってみたら絶対わかります、他社類似商品との違いの凄さを。

他にもエネルギードリンク、ウェアー等のサポートも予定しております。 詳細は後日公開予定。 お楽しみに。

2011年04月17日

尊敬

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性別や年齢、例えそれがかなり年下学生であっても、自分には無い物を持っている人には尊敬の念を抱く。

その中に在っても、特に自分の身の回りで緊張もするが尊敬する人たちが数名いる。

Jリーグとプロ野球のスカウトマンの方、現在アンチドーピング委員会も務める元オリンピック選手である大学の先生、そして大変残念な事実だが先日永眠された医師であるK先生。 一週間前に普通に会っていただけに、未だに現実を受け入れられません。

大変厳しい一面もおありだったが、その腕の良さは大変評判で、遠方からも数多くの患者さんが後を絶たなかった。 勿論予約も一ヶ月待ち以上が数年続いてた。

実は10年以上前から病状は思わしくなく、それでも尚日々診療を行い、入院され一時退院中も院で患者の為に仕事をこなしていた。 いったいどんな気持ちだったのだろう。 健常である人間には到底想像などつかぬ事だろう。 

本当に良い先生、本物の医師、人間として最も素晴らしい人とは誰だろう。

好みや相性などと言う言葉でのより好み、近い安い、今すぐ診てくれるからと言うだけで選ぶような価値観の人間には、絶対出逢う事が出来ぬ本物の医師。 奇しくもK先生のお名前には尊敬の“敬”という文字が御有りになる。 小生は勿論、全ての患者、周りの全ての方から尊敬されていた素晴らしいお人柄の、本物の医師であった。


小生には一生辿り着く事など出来ぬだろうが、永遠の目標である。


K先生、本当に本当に今までお疲れ様でした。此れからはゆっくりお休みください。 あとは今の何倍も何十倍も我々が頑張りますから。

2011年04月19日

ソーラーでエコ節電なクリニック

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多くの人の努力の甲斐あって、現在多くの地域で計画停電を回避しています。

我々一般人は停電しても困ったなぁ程度で済みますが、被災地はもとより、もっともっと本当に困る人も多くいらっしゃいます。 このような時だからこそ、一人一人がお互い協力して助け合うべきでしょう。

幸いにも小生の仕事は電力に殆ど依存して無く、当然の事ながら出来るところの節電を出来る限りしています。

看板や入口周りの電灯を節電してますが、あまり暗過ぎても足元が危なく不安を感じる方もおられ、入口周りのライト、看板等すべてソーラー発電に変更しました。

まぁ何故か昔から太陽電池好きで、ソッチ方面にちょっとした繋がりがあると言えばあるからなのですが。

家庭内には数千円で恒久電気代ゼロになるところは、まだまだ沢山あるようです。

人にも地球にも家計にも優しい電気の使い方、工夫してみましょう。

2011年04月20日

治療は足し算では無く引き算

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臨床では様々な選択に迫られる。 幸か不幸か小生の専門分野では、そうそう命の危険に迫られる事は無いが、それでもよりリスクの少ない選択は必須。

アレもやってコレもやって、それで治らなかったから今度はコレなどと言う治療は当然論外。 コレは単なる足し算的な思考。 患者は素人だから、アレやってコレやって、アッチ行ってコッチ行ってと、上乗せ足しまくりな思考・行動を取るもの。

治らない原因を考えるのでは無く、治りを邪魔するものがあるのではないのかと考える。 そのマイナス因子となるものを除外する、引き算で治療を考えなければならない。

炎症性疾患の場合でも、炎症を引き起こす原因が何処かに何かが存在する事を第一に考えねば、大きな代償を払わなければならなくなる事もある。

海外研修で習った言葉にこんなのがあった。

“err on the safer side”

どうせ間違えるのなら、より安全な方に間違え。 まだ取り返しのつく方に間違えた方が良いと言う事なのだ。

先ずリスクを考える。そして検査・診察を組み立てる。 アレコレ検査を片っ端からやって決めつけなどしない。

『何かあったらいつでも来てね』など言葉で言うのは簡単。 しかし言うからにはしっかりとしたプライマリケアの知識を持ってこそ言える言葉なのだ。 今朝のスタッフ研修はそんなトコ。

2011年04月21日

骨折捻挫か、感染性関節炎・蜂窩織炎

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年に数名必ずやって来る、蜂窩織炎。 しかし明らかな切創や水虫でも確認できれば話しは別だが、それらが無い場合正確に鑑別診断するのは整形外科でも難しい。

部位にかかわらず関節炎でリスクの高い順に考察していく場合、一番は五十肩。 過去死亡裁判例もあるぐらい、心疾患の放散痛もある。 安易に画像所見だけでの診断は非常にリスクが高い。

次に来るのが感染性関節炎。意外にも緊急疾患。抗菌薬の投与が遅れると関節が不可逆的に破壊され、変形後遺症を生んでしまう。 基本、そのタイムリミットは6時間。
疑わしき場合は関節穿刺だが、万が一蜂窩織炎の場合関節穿刺は禁忌。 そもそも我々では関節穿刺は出来んが。

では切創も無い場合、いったいどうやって感染性関節炎・蜂窩織炎を鑑別すればよいのだろうか?!

関節内の問題か関節外の問題かを考える。 まず可動制限をしっかり確認し、捻挫等をルールアウト。 実際多くの場合、関節腫脹の殆どが捻挫である。

そして重要なのがその腫脹。 どう腫れたのか、その経過経緯を確認する事。 関節を中心に波状的に腫れていったのか、下から上がっていくように腫れていったのか? 多くの場合、感染性ならば前者であり、蜂窩織炎であれば後者である。 そして前者であれば内科だが、後者であれば皮膚科のコンサルテーションが必要だ。 難しい場合は整形外科でも良いのだろう。

抗生剤投与以外に我々にも出来る事、しなければならない事はある。 先ず何よりも正しい鑑別が必要なのだが。

2011年04月22日

アルツハイマー型認知症(AD)で我々が出来る事。

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忘れ物してボケちゃったわと世間話でよく言うが、そこいら辺を曖昧にしてはならない。

中核症状である記憶や見当識障害、失行・失認・失語に対し、周辺症状である行動心理症状BPSD(妄想・幻覚・せん妄・徘徊・不安焦燥)はADの病理学的変化の進行とは必ずしも一致しない。 尚の事、注意深く中核症状を見極めなければならない。

買い物に行って帰って来て、買い忘れたわ~なら問題が無いが、買い物に行った事自体を忘れてしまい何度も同じものを買いに行ってしまう。 コレは問題。

会話の中でもやりとりに問題が出てくる。その場合、答えの正確性では無く、反応の内容が重要。 そもそも質問に対して考えようとしない。例えば耳が遠いからとか、質問の趣旨と全く違った事を言ったりもする。

残念ながら根本的な治療薬は無いが、BPSDに関しては非薬物療法も有効であるが人手や環境、労力はそれなりに大きい。結果薬物治療に頼らざるを得ない。だが当然副作用も有り、易怒性が亢進し介護への抵抗が強くなる場合もあるそうだ。 怒り易いからで片付けない事が必要である。

確かに時間も手間もかかるが、屋外への外出、規則正しい生活リズム、回想法、音楽療法等、小さな事だが受容的な構えで取り組み、逆効果を生むような注意を促す事は避けなければならないのだ。

冗談で笑いあえるウチに、生活改善提案を常に念頭に置き接する事を忘れないで欲しい。

2011年04月23日

地震酔いと扁桃体 前編

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今回のテーマは前編・中編・後編に分けて書いてみたい。

先日東北地方を襲った大地震。 それ以降関東東北地方では、今尚多くの大きな余震が続いている。

揺れてもいないのに、『あっ、地震か!?』と思う事があると思う。 よく考えてみると自分の心臓の鼓動であったりもする。 いわゆる“地震酔い”と呼ばれるものであるが、さて問題は此処から。


この地震酔いを、耳だ、三半規管、自律神経だと、乗り物酔いと同類と決めつけて診断・治療を行う者もいるが、そもそもその手の治療で乗り物酔いが一生治る者がどれだけいるのであろうか。

完全否定はせんが、発想・目線を180°変えて、別の角度から考察してみよう。


実はこの地震酔い、既にだいぶ以前から多くの人が経験をしているものと非常に酷似しているのだ。 

昨今、多くの日本人が“携帯電話”なる物を持ち歩いていると思う。 この携帯電話、鞄やポケットに入れていて、鳴った!と思って取り出してみると、全く着信など無かった事を多く経験している事だろう。 実際鳴ってもいないのだが、常に“鳴るかな、鳴るんじゃないかな”と思っていると街中、例えそれが大きな音で賑わう都心のど真ん中であっても似たような音を無意識で拾ってしまい、自分の着信と結びつてしまうのだ。 むしろ騒がしい所、色んな音がある所ほどその傾向は強い。

中編へ続く...

2011年04月24日

地震酔いと扁桃体 中編

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携帯電話が鳴っても震えてもいないのに着信があったと感じてしまう、“幻想振動症候群(phantom vibration syndrome)”と言うのだが、そもそも人間は叩くとか抓るとか押すとか摩るとか様々な感覚に関して、一番敏感に反応・感じ取る事が出来るのが振動である。 臨床でも痺れや感覚の検査で音叉の振動などはよく使う。

良く分かってしまう、感じ取れてしまうこの振動、今回の地震などと結びついてしまうと情動行動の一部となってしまい、脳の扁桃体に強く刻まれてしまう。

この扁桃体について、以前スキーのアルペン選手で世界トップのアクセルルント・スビンダル(ノルウェー)の話しは有名であり、小生も以前ブログにも書いた事がある。

他の脳の部分と違い、扁桃体に刻まれた記憶が自然に消えうせる事は無いに等しいとも言われている。 自己の生存、恐れや恐怖など情動行動を強く刻んでしまうこの扁桃体、消す事が出来ぬのであれば克服する方法はただ一つ、それは消し去るのでは無く “上書き” をするのである。

そのスビンダルは自分が顔面骨折をするほど大怪我をした、まさしくそのコースを復帰第一戦に決め、しかもコースレコードで優勝をするという快挙を成し遂げ、恐怖の記憶を見事に上書きをしたのである。 

恐怖から避けない強い精神力こそが、スビンダルが世界最強最高の選手と言われる最大の武器であったのだ。

スビンダルの話しは一般人にはとってもハードルの高い話しになるが、これに一番近い一般人で良くある行動が、若い女の子の失恋である。 失恋して死ぬほど落ち込んだ女の子が、新しい恋でウソのように復活する。 まさしく “上書き” である。

後編へと続く... 

2011年04月26日

地震酔いと扁桃体 後編

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若い女の子の失恋ネタは、多くの患者が少々失笑するが分かり易い例えだと思う。


さていよいよ本題に入るが、この振動と情動行動と扁桃体の関係。 此処まで書くと大分見えて来た人も多いと思う。 どういう対処、生活習慣改善が一番望ましいのであるか。

上書きと言う大前提があり、その為には上書き出来るもの、そう、今回のポイントは “振動” にある。


先日、ある男性患者が『自分の娘が非常に地震を怖がっている』と相談してきた。 前述の話しをした後、小生が奨めたのが “音楽” 、音と映像なのである。 音楽、音こそ最も効果的な “振動” である事を伝えると、『早速帰り道にレンタルショップによってDVDを借りて帰ってみる』と言っていた。

音楽や映画、映画館であれば更によい。 より一層、音や映像を全身で感じ取る事が出来る。 静かな癒し系な作品より、アクションの様なリズムとテンポのある作品を出来るだけ選ぶ事も捕捉。 

確かに穏やかな音楽で心を落ち着かせるもあるが、症状・状況によって対処処置を変えてこそ、真の “療法” である。

世には数多くの療法と呼ばれるものが存在するが、一つ覚えのように同じ対処を繰り返している物が多い。 時として荒療治と呼ばれる物も必要な場合もある。 読んで教わった知識や技術だけで人を癒せるのであれば、世の中皆癒されまくりだ。 このような時世だからこそ、心底親身になって思考行動したいものだ。

2011年04月27日

小学5年生と成長期痛

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とても痛がると言って子供を連れてくる親に説明している事、その話しの一つを覚書で。


特に一昨年より急激に増えた、成長期痛だと言われてやって来る小中学生。 特に小学5年生に集中。 しかもその殆ど全てが接骨院からの転院。 その理由も含めて下記へ。 

ひと言で成長期と言っても、一般型、神経型、生殖型、そしてリンパ型と幾つかに分かれる。

骨格や筋肉の成長は一般型になり、良く耳にする成長期痛は多くの場合、骨や肉を指すのでココで言う一般型に入る。 当然子供は18才をピークに徐々に成長するが、15歳前後で少しその曲線が急になり、容姿が子供から大人へ変化する。

生殖型については14歳からその勾配は急激に変化し、18才でほぼ大人と同レベルの活性を示す。

もっともその発育が早期に表れるのが神経型で、小学低学年までにその発育はほぼ完了。スポーツであれ音楽であれ勉強であれ、親のエゴで一つの事を極めさせるのでは無く、様々な事に取り組ませる事が重要なのだ。

さて、今回一番問題になるのがリンパ型。 リンパ型成長曲線は小5から中2の間で急激に山を迎え、しかもその時期、他の型の約2倍の活性を示す。 

このリンパ型、免疫力といえば分かり易いだろう。 良く知られる免疫の疾患と言えばリウマチがある。 リウマチは免疫異常により自分で自分を攻撃、傷つけてしまう疾患。 痛い痛い痛い、辛い辛い辛いと過剰に過敏に、キリキリカリカリが他人でも見てとれる。

この時期の子供は痛いと言うより、 “痛がる” 。 痛くないと言うのでは無く、もちろん嘘や仮病を使っているのではないのだが、とにかく痛がるのだ。 だが、痛がるわりには昼休みに走り回っていたりもする。

その時期を適切にどう過ごすかが最重要になる。 痛みを止めても避けても、後に大きな他の問題を生んでしまう。 正確な臨床研究データはまだ無いが、ストレスに弱い、社会に不適合な心身に、大人になってしまうのではとも考えられている。

しかし残念ながら小生も日々頑張って取り組んではいるのだが、実際は5人に1人がすぐに来なくなってしまったりもする。 これは子供本人以上に親の方が不安なケースが殆ど。 親は誰でも不安だろうが、親本人のこらえ性が他の親より圧倒的に低く、病院を連れまわし様々な治療、刺激を受けさせてしまう結果になる。 


此処で何故、接骨院からの転院が多いのかと言う理由。 過敏・敏感が生むこのケース、治療で避けたい物が電気治療や針やマッサージ、時にはストレッチさえも。敏感なところに刺激を送るのは逆効果なのだ。

小生が昔から、未だに常日頃懸念している、安近短な接骨院や整形外科に納得もしないまま通わせる。 ただただ揉んでもらいに、気持ちイイからと言う理由で。


乱暴に言えばこの成長期痛、何をしたって時が過ぎればある程度は何となく治まる。ダラダラ通って来てもそのうち良くなる。  だから子供の成長期痛は治せる、スポーツをする子供が得意です!という同業が街に溢れる。 何の根拠も無い治療でも。

子供の将来を真剣に考えてみて欲しい。 本当に今何が必要なのかを。 こんな時世だから見えてくる筈だ。

2011年04月28日

保険診療に対するモラルとリーガル

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最近毎日のように保険診療からの移行治療希望来院がある。 もちろん他院から。

再三再四、くどいほど書き続けているが、何故何の為に健康保険と言うものが存在するのか。


国民健康保険や国民年金は、『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と言う、日本国憲法の理念に基づいて法律で制定されたものである。

法的な部分のリーガルについては明確であり遵守すべきは当然であるが、、モラルについては自主性に任される部分が非常に大きい。

本来、医療は多くの法律、決まり事の上に存在している。 医療従事者は安全と健康を厳守する為に、患者はそれらを平等且つ正当に受ける為に規則を守る必要がある。

しかし実際はそれらのルールから逸脱した行為を行う者も多い。

特に病院では無い、我々のような一部のケースで保険診療を認められているところに多く蔓延る。

基本、保険適応は急性疾患のみ。 よって肩こりや慢性的な腰痛に対して保険適応は完全違法。 しかし実際多くは、昨日今日急に痛くなった事にしての申請。 しかもやれる事は温めると冷やす電気治療。 慰安的なマッサージは不可。 しかしコレも実際は客寄せの為に行われている。 モラルもリーガルも、プライドも有ったモンじゃ無い。

日々の自分達のモラルの無さを振り返らず、寄付だ募金だ、思いやりだと、其処に信頼できる人間性は存在しない。


お互いの利害関係が一致し、暗黙で不正請求をうみ、それらが医療費を増大させ、本当に困っている人への医療を妨げているのだ。

今だからこそ、人間として、男として、一人一人が世界に誇れる日本人としての自覚を持つ時なのだ。 今出来る事とは其処からなのだから。

2011年04月29日

萎縮・拘縮、可動制限

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関節が動かないと言って患者がやって来る。 まぁそもそも脊柱・四肢可動部は全て関節だから当たり前と言えば当たり前。 基本、そのような患者を受け止めるのが専門の仕事。

しかしその関節が動かぬ理由が必ずしも関節にあるとは限らない。

萎縮・拘縮の定義、分類は学ぶ者であれば既に承知の沙汰であろう。 最低限の知識、end-feelの分類を頭に浮かべながら触知し、非観血的療法に移るであろう。

此処までの流れが間違えている訳ではないが、此れだけで終わってはならない。

さて此処からが問題。

関節以外の問題をどれだけ多く考えられるか? 

以前は何でもかんでも骨・肉を押して揉んでグルグル動かす治療を行う者が殆どであったが、最近では理学療法士の諸君たちが以前にもまして血気盛んに治療に取り組み、多角的な目線での治療を受ける機会も増えて来た。

例えばバネ指。 日常的によく診る、ごくごく一般的な疾患であるが、考え・治療は以前とは大きく変わって来ている。 ぶっちゃけ多くのケースが時間が経てば何となく治ってしまう事が多いのだが、それ故に真剣に取り組む、落とし込む者が少ないのが現実。 他の身体所見を丁寧に精査し、腕神経叢から視床下部まで。 

奥が深いと言うか、問題は尽きないモノだ...

2011年04月30日

中枢性疾患と全身性代謝性疾患を見落とさず見極める

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手足が痺れると言ってやって来る患者は、日々何十人もいる。 逆に日常的に多く接していると痺れ程度はと、原因は凝りだ圧迫だと軽視してしまう。

確かに我々のようなところを訪れる患者の多くは重篤では無い為、何となく患部を揉んだり機械かけていれば治ってしまうケースが多い。

だがそんな偏った見解での診断・治療を日々行っていているようではアップデートは愚か、いずれ取り返しのつかないケースを呼び込んでしまう。

例えば痺れ。 先ずそれが両側性か片側性かに留意する。 手が、顔が、口が痺れると言っても、手の何処が、どの指がでは無く指のどの部分が痺れるのかまで聞きだす。 患者はなかなか其処までハッキリは言わない。それを問診で引き出さなければならないのだ。

此処までの話しをすると多くの治療に携わる者は分かってるやっていると言う。しかし実際はやっていないケースを多く見かける。

さて此処で昨日、視床下部と言う言葉について触れた。 この視床下部とはいったいどんなところであろうか?

視床下部は大脳と密接に関係した生命を維持する為に重要な中枢。 免疫系、内分泌系、自律神経だと勉強した者ほどその役割をキッチリ決め分ける。

感覚障害、症候群を考えるにはその道すがら、経路をまず頭に浮かべねばならない。 視床に血管障害が起こった場合、感覚経路が隣り合う手掌と口に同時に障害がおこるケースがあるのだ。

視床の役割の知識だけで考察しては到底導き出せぬ。 主訴以外も丁寧に聞きだし、それによって症状が軽い為、見過ごされてしまう脳梗塞などの重大な疾患の原因も見つける事もできる。 例えそれがCT、MRIで異常が無かったとしても。 この件に関してはまた次回触れてみたい。

たとえ患者が望んだとしても、今だけ痛みを止めるような場当たり的な治療は、将来患者の生活・人生に大きな影響を与えてしまうのだ。 本当の知識とは何のか? 一生戦いである。

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