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ゴロゴロクルンでポールストレッチ

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数年前からスポーツクラブやヨガ教室、自宅用でも目にするようになってきた、画像にもあるような柔らかい棒状のものを使った体操。 ポールストレッチとかポールエクササイズとも言うが、たしか元々は海外のフィジカル、アスレティックトレーナー達が理学的目的の為に使用していたのが始まりと記憶している。(間違っていたら申し訳無い)

患者からも時折、その効果効能を質問される事があるが、逆に指導者には何て説明させているのかと問うと、コアを鍛えるとか良く伸びるとか程度らしい。

まぁ趣味でやるお教室程度であれば、気持ち良ければそれで良しでも結構だが、我々はそのレベルの訳にはいかない。

例えば腰痛の患者に対して。 身体の関節を機能的に分けると、腰部・骨盤は安定性と言うのが主な役割である。それに対して胸郭・胸椎は動作を主に担う。腰椎の水平面可動域と言うのはそもそも5°しか無く、それ以上の大きな回旋は腰椎に大きな負担をかける。それに対して胸郭・胸椎は30°の角度があり、体幹の回旋動作の多くは以外にも胸部が多く担っているのである。 分かり易く言えば、腰から上が固いから腰に負担がかかるのかもしれないし、腰が不安定だから胸背部が安定しようと緊張し、肩や背中が凝るのかもしれない。

実は我々がフォームロールと呼ぶ、そのストレッチポールなるモノを使ってエクササイズを行う場合、腰痛の患者には胸郭の動作性を高める為に背中の下に置いてエクササイズをさせる事もある。 それを単にコアトレーニングだとか、凝った筋肉を伸ばしましょうなどではまったくもってお話にならない指導者レベルなのである。

先日も小生と同業な、ちょっとした知人がフォームロールを治療に取り入れていたが、正直???であった。 素人レベルの説明であれば本稿程度でも良いであろうが、事患者からお金を頂戴し、治療をしようと言うのであれば知識はその数十倍必要であり、付け焼刃な説明など出来る訳も無く、やめた。 ちょっとした流行り物エクササイズでも、元はしっかりとした理論がある事が多い。 それがいつの間にか伝言ゲームのように、伝わる都度に内容が変わって来てしまっているのだ。

これは良いの、悪いの!? と言う質問をする人間が昨今多いが、悪いのはその物自体では無く、人間にあると覚えて貰いたいものだ。

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