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スポーツ外傷に確かな効果!!(高気圧酸素治療と酸素カプセルの違い)

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先日参加してきた、東京医科歯科大学で行われた『高気圧酸素スポーツ医学研究会』の事を暫く前に少し書いたが、患者からも質問がいくつかあったので小生レベルで偉そうに書ける事はないが、簡単に説明してみたいと思う。

当然人間の生命に酸素が必要なのは当たり前だが、その酸素を身体に取り込むには結合型と溶解型と2種類が存在する。 結合型酸素は血中の赤血球(ヘモグロビン)と、とても強くバインディング(結合)する性質があり、地上1気圧の大気中では既に97~98%結合をしている。 一方の溶解型酸素は血液やリンパ液などの体液に溶ける性質で、そもそも普段ではあまり量が多くは無い。 そもそも液体に溶けるガス成分は液体に接する気体の圧力に比例をする。 炭酸ジュースのふたを開けるとプシュっといって泡がたつ事の逆である。(この原理はダイバーに発生する減圧症と同じ)

これらを踏まえたうえで、人間の身体に害の無い2.0~2.8気圧下で100%酸素を吸入し、地上の約18倍の酸素を身体に取り込む事によって組織の修復を促すという研究結果を利用した治療である。

これだけを聞くと素晴らしい最新の治療のように聞こえるが、専門家の先生方によるとまだまだ研究過程にある治療だと言う理由も今回の学会で学ぶ事が出来た。 だが効果があるのは事実であるが、だからと言って安易に飛びつき頼ると言う事は間違いである。 そのもっともらしい理論だけを利用した巷に溢れる例の酸素カプセルは、かけれる圧力はせいぜい1.2気圧程度。これではリラクゼーション以外、治療効果は殆ど望む事が出来ない。それをさも効果的だと誇大広告をする側にも大きな問題があるが、安易に飛びつく利用者側の低い意識にも問題がある。

新しい物は良いが、安易に飛びつくのは単なる新し物好き。 自分に本当にそれが必要なモノであるのかを考える能力が、昨今では多くの人が低下してきている。 低下するようにメーカーの宣伝広告が出来ているのかもしれない。 難しい世の中である。

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