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科学的根拠に基づいた医療“EBM”

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まだまだ不景気予断を許さぬ昨今。 ここまでを予見した訳では無いが、今までとは違う時代がやって来ると、自分自身の新たなステップも含め2年半ほど前に治療の方向・専門性、屋号変更を行った。 当時は周りからは賛否両論、否の方が多かったが大きな賭けではあった。 そもそも其れは更にさかのぼる事2年弱ほど前、もう今から4年以上も前からスタッフ全員で話し合い、始めたものであった。

最近の景気の悪さに耐えきれぬせいか、大・中小企業、業種問わず試行錯誤が明らかにうかがえる商売を多く目にする。

勉強になり感心するものをあるが、明らかに一本スジを外してしまっているものも多く見受けられる。

よく「ビジョンを持って」と言うが、それは自分がやりたい “欲” とはまるで違うものだと会社員時代に上司・先輩に叩き込まれた。 どうもそれが良く分かっていない者が、スジを外れているように思える。

治療や医療において重要なのは“科学的根拠に基づいた医療(evidence-based medicine)” に常に留意して取り組まなければならないという事。 占いや呪いでは無いのだから、自分達しか理解できない根拠では駄目なのだ。 この辺りの論理的推論は経験の少ない者、若い学生は理解を間違っている事が多いが、まぁ未熟と言う事で見逃してあげたいと思う。

問題はそれを尤もらしく唱え、時としてそれを商売としてしまう事。 コレはマズイ。

例えば風邪ひとつとっても、過去小生も徒手療法の勉強で風邪に効果的なものを幾つか学んだ。 会社を辞め、開院すると決めた当時、数名の先輩に『風邪の治療はどのくらい効果的か?!』と同じ質問を投げかけた。 

全員妻帯者で子供が居た。 例えば夜、自分の子供が風邪っぽかったとする。その時治療を行い、翌朝改善していればそれでお終いだが、良くなっていなければ内科へ連れて行くと言う。 独身でもちろん子供もいない小生にはイメージが湧かなかったのだが、ズバリその確率はどのくらいかと質問したところ、全員口を揃えて『五分五分ダ』と言っていた。  さすがに当たるも八卦、当たらぬも八卦的な五分五分治療では金は取れんと思い、今でも広告や看板に大きくうたう様な事はしない。

しかしそれが最近では、病院・医師が治せないものを、さも当院なら治せる的な、前述の科学的根拠に基づいていない事を大々的に商売の武器にしてしまっている輩が多い。

お願いだから、藁をもすがる人を騙すような事だけはしないで欲しいと、心の底から願うだけである。

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2010年11月30日 13:01に投稿されたエントリーのページです。

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