« ずっと治らない理由と後遺症 | メイン | 挙げるの投げるの、痛い肩・肘関節 »

立つか座るか、締りか緩みか。

100825b.jpg

仲の良い患者さんに、ある大学で人間工学がご専門の先生がいらっしゃる。 その会話の中で毎回多くのヒントとひらめきを頂いている。

昨日もリカベントバイクの話から、人間の構造の話に及んだ。 専門の大先生と話すのは毎回こっ恥ずかしいのだが、とにかくとてもためになる。

小生の現在の仕事柄、治療・診察において、『身体を診るのではなく、人を診なさい』と教わり、常に自分言い聞かせている。  まだまだ運動学の勉強をやっと始めた学生時代、ある先生に、『構造を考えるのではなく、動作を考えろ』と言われた事がある。

動物は目の前にある事にとらわれ易いが、人間はそこで “思考”を張り巡らさなければならない。  

骨が荷重が重力が、筋力不足だ柔軟性不足だと、パッと浮かぶ事だけで全てを導き出そうとしているその思考に間違いがある事を、未だ自分自身の中にある事実を再認識する事が多くある。 

昨日もその会話の中で、筋肉の役割を改めて考えさせて頂いた。 押して揉むだけで治す治療や、固定安静、アイシングに温熱で急性対処だけの治療なら高いレベルの思考はいらない。 本に書いてある事を丸覚えでいい。

問題はなかなか良くならない症状だ。 今以上に良くしなければ、歩けるように動けるようにしなければならないのだから、今現状以上の動作イメージは必須だ。 疼痛・不具合の原因を解明し、その解決策を構造の中からだけでなく動作から見出す。 昨日は筋肉、筋群、筋束の違い、筋のモーメントアームに関する事にまで話は及んだ。 小生の同業種の知人でモーメントアームを正しく理解できぬ者はいない。 逆を言えば、筋力をつけろストレッチをしろなどと言うほど、粗悪な医師・治療家はいないと言う事だ。

立つと痛い座ると痛いの理由とアドバイス、立位・座位を語るには素人が容易に入手・思いつくレベルでは到底無理なのである。

質の高い周りの人たちのお陰で、自分自身が微々たる前進だが進歩できる事に感謝をする。

asao_logo.png
↑ メインサイトもご覧下さい!