
手前味噌な話。
その春から正規のスタッフでやって来た若手男性スタッフ。
四大を卒業し、バッチリ知識と資格を持ってやって来た。
研修期間中から多くの既存患者さんにお褒めの言葉を貰うそのスタッフ。 本人はいたってサラッと仕事をしているようなのだが。
患者さんからの意見で最も多いのが、『彼は解って押しているよね』 と言うお言葉。
さすが知識があるからだなと思うが、実は過去ウチに居たスタッフにも解剖学的知識をバッチリ持っている者は数名いた。しかしその知識が実践出来ていると思われる者は皆無であった。 では何故その彼だけがこんなにも良い意見を貰えるのであろうか?!
現在アルバイトで居るあるスタッフが、勉強の為に人体模型が欲しいと言ってきた。もちろん安くていいモノを紹介はしてあげれるが、何の為にそれが必要なのか?他の方法でもっと良い勉強の方法があると説明をしたのだが、果たしてその言葉の意味がどれだけ分かっているのか...
彼に学生時代どのようにして解剖学を個人的に復讐したのかと尋ねると、アルバイト先の院で働きながら、患者さんを触りながら勉強したという。 ひとつひとつ押しながら触りながら、これは何筋、何の筋かと考えながら仕事をしていたという。その考え、その癖が今でも良い意味で患者に対しての治療に表れているのである。 口で言うのは簡単であるが、実際に実践できている者が極々一部である。
小生も学生時代、スポーツの指導・ケアを学んできたが、就職あたり自分の視野の狭さに不安を抱き、より大きい世界で多くのスポーツに関する事に接する必要があると思い、スポーツメーカーに就職を決めた。 お陰で誰にも負けない多くの経験をする事が出来た。
仕事と同一線上にやり甲斐を見つけ、目標を見いだし、そして自分の価値観に無い新たなモノを学び、吸収し、その事自身に喜びを感じる。 それが社会人として、現代の生活を勝ち抜く最大の生き方なのだ。
やりたい事だけをやり、やりたくない事を避けて通るような大人に共感など誰もしない。 ウチのその若手男性スタッフに、小生は今までに無いほどの多くの可能性を感じる。 そしてそれを一生フォローせねばと心に誓う。