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肩甲胸郭関節可動改善モビライゼーション

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一般外来では腰痛が主訴である患者が多いが、事これがスポーツとなると肩・膝関節の主訴が俄然増える。

肩関節周囲は5つもの関節から構成される複合体である為、その解剖学的理解の深さが要求される。 しかし先日も書いた通り、解剖学的考察に重きを置くあまり見落とされる項目が多いのも、肩関節障害でやって来る患者に多い特徴である。

5つの中でも更に特に多いのが“肩甲胸郭関節”。通常の関節とは少々違った定義である肩甲胸郭関節。それゆえに発想を180°変えて臨まなければならない。

通常、関節は関節包と言う袋で包まれ、その中に滑液と言う潤滑を担う液体があり、そのお陰で滑らかにスムーズに、安定して動く・動かす事が出来るのである。 しかし肩甲胸郭関節は関節包に包まれている訳では無く、様々な筋肉によって機能的に関節のような働きをしている。 よって、どれか一つの筋肉の働きが悪くても動きのスムーズさを一気に失ってしまう。

まぁ、本に書いてあるような事をズラズラ書いてみたが、この肩甲胸郭関節に関しては、解剖的構造だけでは全く役に立たない場合が多いのだ。 特にストレッチだ筋トレだとばかり指導するようなところでは、この言葉の意味は皆目見当もつかないであろう。

以前ヨーロッパの、ある陸上競技のトレーニングで小生もまだ若い頃に学んだのであるが。

昨日も長年にわたり肩関節障害で悩んでいる患者に、側臥位で肩甲胸郭関節、およびT2、3関節、胸腸肋筋、仙腸関節へのアプローチで関節可動は120°から一気に180°に改善される。 そして大切なのは次回以降、決して同じアプローチを毎回しないと言う事にある。 この理由はあえて書かんが、机上の理論の勉強ばかりしていない指導者・治療家ならいわずもがなであろう。

この春からやってきた新人君の目を丸くする姿に毎日ほくそ笑む小生は、やっぱり悪趣味なのだろう...

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