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電車で腰痛、車で腰痛

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『立っていると腰が痛い』と訴える患者。 治す側は“立位”というイメージを持ってしまう。

“立っている”と、“立位”の相違思考を持てるかで初期診断は変化する。

どちらが痛いかと患者に尋ねると、多くが『どちらも痛い』という。 

仮に立っているのが痛いとする。 ならば立ってられないし、座りたくなりしゃがみたくなり、うずくまって歩いて来れず、此処には来れずになるだろう。
座っているのが痛ければ、座ってられなくなり、立ち上がりたくなって、反り返りたくなって、腰をトントンって事になるだろう。

要はどちらが“より痛い”のかを正確に把握し、理解させねばならない。
『電車に乗ると腰が痛い』と言う場合、歩けて駅までは歩けているのである。歩く方がより痛ければ、歩けなくて、駅まで辿り着けていない。 歩くよりも“電車の中で立っているのが痛い”のである。
これは同じ立位でも、歩くのと違い脚を動かさず、ただ揺られているせいで仙腸関節に緩みが発生している可能性を考える。 関節はぶつかる・擦れるよりも、緩む・引き離される方が痛みを多く発生するのである。捻挫なんてのは代表例。 痛みだけでは無く、同時に痺れも誘発するケースもある。

『車の運転が、乗り降りが辛い』場合も同じく、車の振動で緩みが誘発されている可能性があり、スポーツカーのようなバケットシートの場合、辛さは軽減されるケースが多い。 おそらく張り出したサイドサポートのおかげで腰回りのゆすられを減少させているせいだろう。

ここまで書くと、腰痛の全てが“緩み”で発生しているように思うが、もちろんそれだけの原因では無い。
患者の立場であれ治療する側の立場であれ、日常からどれだけ多くの情報を、思い込みを無くし、どれだけ正確に得る事が出来るか。 そして、得られた情報からどれだけ多くの可能性を見いだせるか。

そんなお手伝いが我々の一番大切な仕事です。

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2009年10月08日 09:00に投稿されたエントリーのページです。

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