
さて、前回の“診断スキル”編に続き第二回目は、診断のところの“病歴”を少し掘り下げてみよう。
実はどのドクターも、『俺、そんなのいつもちゃんとやってるに決まってるじゃん!』と全員が思っている。
患者側も、『ちゃんと伝えるに決まっているわよ』と言って、全く関係無い横道にそれた話をする。
現病歴を書く上で、 「PQRST」 と言う事を念頭に置かなければならないと学ぶ。
常にそれぞれの症状に対する 「PQRST」 を精細に聞くことに、気をつけなくてはいけないのである。
その「PQRST」とは、
P (Provocative/Palliative):症状を悪化/軽快させる要因
Q (Quality/Quantity):症状の性質/量
R (Radiation):症状の放散の有無
S (Severity):症状の重篤度
T (Time of Day):症状が特定の時間に起こるか
である。
先日の日記、 “職と学習” でも触れた(ブログを検索参照)男性患者。 果たして今までその足首の痛みに対して、血液、循環器に留意したクリニック、ドクター、治療、運動指導がなされていたであろうか? 本人から全く申告が無かったとしても、正しく「PQRST」が出来ていたならば、もう少し現状は変わっているであろう。
簡単な事に思われるが、実は常に実践するのは難しい。 何の会話も説明も無く治療を行う所が未だにあるし、その説明を謙虚に聞くスタンスの無い患者が多いのも事実。 全く何をしたいのか、何をしてほしくてやって来たのか、治す側・治される側ともに判らん。 生産性の無い利害関係が一致してしまう。 だがお互いは生産性があると思っているから、どうする事も出来ん。
自分で自分の事を正しく理解し、伝える事が出来る。 子供の頃、学校で学ぶ事だ。 技術はまだまだ先の話...
