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誤診

なかなか良くならないと言ってやって来る患者さんの多くが、過去の誤診が原因である。

そもそも誤診と言うとすべて治す側のせいに患者はするが、そうでは無い。 その半分は自分自身にも存在するのだ。 知識が無いから判る訳無いと放棄する時点で、レントゲンとって異常無いね、はい湿布という医者と同じである。 それが嫌だと渡り歩く本人も、はたから見りゃ同類だ。

ではそもそも何故誤診は起きるのであろうか?  その典型例がレントゲンやMRI。 画像で写っていたら100%決め付けてしまう。  ウチが開院以来HPにも院内にも掲げてある、とある文章がある。

W.Proctor HarveyやJ. Willis Hurstに代表される偉大な医師や医学部教師は,次の5つの診断スキルの統合が必要であると述べている。
1. 病歴
2. 身体診察(視診,触診,聴診)
3. 心電図
4. 胸部レントゲン
5. 適切な検査所見(おそらく心エコー図を含む)
明敏な臨床家であれば、実際ほとんどの症例の診断は最初の2つによってなされる。そして後半の3つは追加検査というよりは、先の2つから得た診断を確認するに過ぎないことが多い。病歴と身体所見から導かれた診断が覆されることは、あまりないのである。
John Michael Criley, M.D.

ようはすべて思い込みや決めつけから発生しているのだ。 痛くも痒くもない人のレントゲンをとっても、80%以上に首・腰にどっかしらつぶれたトコがあると判ったのがこの15、16年。 今まで考えようともしなかったのが原因。

何故そうなったのかをとことん考える。 考えて考えぬいた挙句の果ての一番最後に検査機器がある。

あくまでも確定診断に使う道具に過ぎない。 事故等で外傷があるような場合は別だが、それ以外は全て事前に診断は済んでいるのだ。例えそれが内科であろうと外科であろうと。

今年は間違えた知識・学習・思い込みによって発生したものを、正しい学習でより一層の改善に努めていきたい。


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2009年01月06日 09:09に投稿されたエントリーのページです。

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