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椎間板が潰れてる?ヘルニア??

「俺は椎間板が潰れてるからヘルニアだよ」という患者は日常的に来る。

潰れてるって一体何だ? と問いかける。

例えばイメージしてもらいたい。 車に詳しくない人には意味わからんかも知れんが、自動車のサスペンション。 買ってきて箱から出した時の長さを。 それを車に組み付けてジャッキから降ろしたらサスは潰れる。その状態は悪い状態なのであろうか?   自転車のチェーンでもいい。 「チェーンをちゃんと張ってくれ」と言われたらどう張るのか? ピンピンに張ったら回らないし切れる。適度に緩むように張るのだ。
潰れるて緩んで正常なのだ。 潰れているから悪い、緩んでいるから悪い。その発想こそが悪いのだ。

 整形外科学は内科学と違い、比較対照実験がしづらい学問。  だが諸外国でこの15、6年、様々な比較対照実験のデータが出てきた。  あるヘルニア手術の経験のある患者と、限りなく危険因子の一致した腰痛のない患者数十名に椎間板のMRI検査を行なったところ、85%に椎間板が変性(うち76%がヘルニアと診断名が付く)というデータがある。他にも同じような結果のレポートが十数例ある。

さて、それを聞いて皆はどう考察するのであろう?

医師や治療する側が、必ずしも患者より頭が良く、柔軟な発想が出来るとは限らない。
だから、「腰が痛いの? レントゲン撮ってきて。異常ないね。はい湿布。」なのである。

 うちのスタッフには『本を読むな!!』と指導している。
ちょっとでも判らない事があると、本を読んだりネットを見たり、人に聞いたり。
一生いつまでも他人の請売りで、模倣。自分がインチキだと気付かないのだ。

まず考えろ!! とにかくそれからだ!!!

痛くて、治らなくて困るのは患者本人。
考えみてくれ。

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2006年11月26日 09:21に投稿されたエントリーのページです。

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